語学研修で得たもの
まず初めに今回、フィリピンへの語学研修に行くにあたって私はある三つの目標を立てていました。
一つ目は、日本の英語教育では身に着けることが難しい、英語を聞く力と話す力を少しでも身に付けることです。なぜかというと、これは今の日本の学生が英語を身につけるにあたってもっとも不足している部分でもあり、私自身英語を読む力はあっても、英語圏の人々と話す能力や話しかけるという勇気、気概が不足していました。
二つ目はこの研修をきっかけにTOEICのLRスコアを600点以上に引き上げることです。今の私の英語の学力は3年前に浪人時代を経験したころと比べ格段に落ちているという自負がありました。今回の研修が決まる以前から少しずつ英語を思い出すために勉強はしていましたが、現役のころと比べて単語、文法等がごっそり抜け落ちていたため入学当初のTOEICのスコアと研修直前に受けたTOEICスコアの開きが100以上も開いてしまいました。そのため今回はこの開きを埋め、さらなる英語能力の向上させることを今回の二つ目の目標としていました。
三つ目は、いわゆる発展途上国と呼ばれる国々の文化や生活様式、豊さを実際の目で見て触れることです。
私は生まれてこの方21年間、一度も日本から外に出たことがありませんでした。しかし、今の世の中、社会的にグローバル化を目指しており、一度も海外、外に出たこともない自分自身、日本以外の国を見たことや感じたことないため“グローバルな人材”が求められているとわかりながらも具体的なイメージというものが全くつきませんでした。
そのため今回いただいた機会を使って実際に目で見て肌で感じようと思いこの三つの目標を立てました。
実際にフィリピンで上記のことを意識しながら生活していると、リスニング能力やスピーキング力に関しては、マンツーマンで指導してくださった先生方のおかげで日本にいたときよりも、英語を話すということに対しての抵抗がなくなりました。おかげで休日は一人で外へ出かけて地元の人々に声をかけ、授業外でも地元の先生方とコミュニケーションをとることができるようになっていました。
また他のアジアの留学生との交流を図るうえでも、コミュニケーションツールとしてほぼ英語しか意思疎通ができないためどうやったら日本の文化や思っていることを上手に伝えることができるかと色々と試行錯誤し、最終的にはある程度互いの文化やいわゆる対日感情と呼ばれるものをマスメディアに通さない形でじかに触れることができました。ですが、互いの文化の深い部分や思っていることを正しく、正確に伝えることができなかった面もあり、英語能力の欠如で伝えたいことが伝えることができないとはなんと歯がゆいのだろうと改めて痛感したとともに、次来た時には、もっと自分の国の文化を知り、しっかりとした英語で伝えたいと思います。
また、今回私は、フィリピンの文化や生活様式を知るため、史跡巡りやごみ山と呼ばれる場所で生活をしている人々に会いに行きました。そこで見た風景や、住んでいる家族がどのような思いで今の生活をしているのか、など日本にいるだけでは絶対に感じることのなかった感情がこみ上げてきました。法律や、文化、貧富の差でこんなにも生活や思い描く幸福像や、幸せのベクトルが違うのだと。
そして私はたまたま日本に生まれてこうやって普通に暮らせていることがどれだけ幸せで恵まれていることなのかと初めて気づくことができました。
最後にTOEICの点数ですが、結果として600点以上のスコアアップにはなりませんでしたが、現役時代に近い点数まで引き上げることはできました。特にリスニングに関しては70点以上、研修に行く前より引き上げることができ、英語に耳が慣れるとはこういうことなのかと思いました。しかしリーディングに関しては思ったよりも点数が伸びず、問題の対策不足だなと改めて感じました。帰国後はこの語学研修に行って満足するのではなく、継続的に英語に触れ、勉強を続けていきます。
今後の人生の抱負
現在、2回生の私ですが、いまだに将来への夢ややりたいことがしっかりと一つ決められないのが現状です。
4月から3回生を迎え、就活解禁も始まったこの年はまだ道が定まっていない私の人生を左右する大きな一年になるはずです、これから一般企業に就職をするのか、それとも会社を立ち上げ起業するのか、はたまたワーキングホリデーを使い将来住む国を改めて探すのか。
とにかく動いて考えて選択肢を選ぶことのできる年にします。
また将来的には、今回の語学研修を受け、社会貢献の一つとして発展途上国や貧しい家庭のために何かやりたいと考えるようになりました。そういった道に進むにしろ必ず英語というコミュニケーションツールを学ぶことは避けて通れません。そのため今後はまず英語をしっかりと身につけていつでも海外に行ける準備をします。
今回の経験は私自身大きな財産となりました。改めて、今回の語学研修を出資、サポートしていただいた株式会社タウンズポスト様、飯田社長、株式会社オーバーシーズ情報センター様、西村さん、マンツーマンで教えてくださった先生方、残り9名の学生と現地でサポートしていただいたマネージャーの方々、本当にありがとうございました。少しでもこの経験や取り組みを将来の世代にも伝え、残していけるように精進します。